「なぜ嘘をつくのか?」が第一弾。
第二弾が「なぜ作り話をするのか?」
第三弾が「なぜ言い訳をするのか?」です。
今回は、「なぜ言い訳をするのか?」に絞って、考察と分析をしてみます。
私の中では、もう第四弾が決まっているのですが、「なぜ説明をするのか?」でいこうと思っています。
エビデンスをまとめようと、「言い訳」を調べてみたら、「言い訳が多い 直したい」や「言い訳 しない 方法」で検索される方が多くいらっしゃるみたいですね。
私自身が現在進行形で、言い訳をする反応システムを持っているので、自分を究明することで、検索でこの記事に辿り着いた方に良い影響をプレゼントできるように、分析と考察をしてみます。
結論から書きますが、「出来ないから言い訳をする」「自分を正当化するために言い訳という手段を用いる」この二つに尽きると思います。
では、面白い見解からいきます。
【コンピューターが言い訳をしない理由】
『コンピュータが言い訳をしない理由。それは、出力されるデータに感情が乗らないからだ。
性能の悪さに怒るエンジニアはいても、サーバが落ちた時のログを確認して、「これは言い訳だろ!」とコンピュータに対して怒るエンジニアなどいない』
『言い訳をせずに済む方法。
それは、物事をうまくいかせることだ。(中略)
精神的な痛みが伴うと、これを避けたいと思うのが人間だ。
そのために嘘をついたり、事実を隠したり、捻じ曲げたりする訳だ。
精神的に強ければ、都合の悪い事実を告げられても、嘘や誤魔化しではなく、分析ができる。
その結果、事実に基づいた解決策を見つけ易くなる。
そして、問題を解決して物事がうまくいく訳だ』
(101回死んだエンジニア 「言い訳と原因追及の違いってなんだろう」より抜粋)
言い訳がましい人の特徴
「~だから」「だって~」を多用する
短気 衝動的
開き直りがすごい
自信がない 臆病
責任感がない
負けず嫌い
言い訳をする理由
1.責任から逃れるため
2.本気で「自分は悪くない」と思っている
3.嫌われたくない・怒られたくないという心理
『他者からどう見られるか、どう思われるかを気にしすぎている、
或いはそれだけしか考えていない印象を受ける』
(embryo「言い訳がましい人間の心理」より抜粋)
『脳は毎日、私たちが気づかないほどの言い訳をする。
もし、私が「エベレストに登りにいこう」と言ったら、ほとんどの人の脳は、行くべきではない理由を100くらいは自動的に思いつくはず』
(TABI LABO「あなたの脳が反射的にする6つの言い訳」より抜粋)
……勉強になりますね。
では次は、言い訳を脳科学で分析と考察をしてみます。
まだ未読ですが、「脳は何かと言い訳をする」(池谷 裕二著)をまとめた記事やコラムから分析と考察をしてみます。
『変化盲(変化に気づかない現象):思い込みにより、目の前で起こった変化を感知できなくなってしまうこと。
女性の髪型変化に気が付かないのもその一つ。
言い訳は自己維持の本能であり、自己崩壊の回避である』
『異性のポートレート写真を二枚を見せ、どちらか好きな方を選んでもらいます。
一旦写真を返してもらい、それを巧妙にすり替え、「あなたが選んだのはこちらでしたよね」と言いながら実は選んでいない写真を差し出します。
当然「いえ、別の方です」と言うと思いきや、実験では80%の人が「はいそうです」と答えてしまうそうです。
まさか目の前ですり替えられるとは夢にも思ってないから、この写真に決まっていると思いこむ。
その思いこみがあまりに強いと、人が変わっても気がつかない。
これを「変化盲」と言うそうです。
(中略)「どうしてこの人を選んだのですか?」と(本当は選ばなかったんだけど今は選んだと思いこんでいる)写真を見せて説明を求めると、その写真に写ってる人の特徴、例えば「髪が長いから」「イヤリングが素敵だから」などと答えるそうです。
本当はその人を選んでなんかいないんだから、そんな理由100%嘘なんだけど、でもそう言う。
気付かないだけではなく、間違えた前提でその場で理由をひねくり出す。
でもって嘘の理由を言っているということすら気付かない。
本当に差し出された写真の人の方が気に入ってると思っている。
さっきは選ばなかった人を今は選んでいるわけで、ある意味では、もう一回選択し直しているようなものなのですが、その新たな選択をしたことにも気付かない。
これを「選択盲」というそうです』
『このような変化盲や選択盲は何故起きるのでしょうか?
人はなぜ違いに気付かず、あるいは新たな選択をしたことにも気付かず、一生懸命、後付けの理由=言い訳をひねくりだすのでしょう?しかも言い訳をしているという自覚もないままに。
それは、「これで良かったのだ」と正当化したがる心理、後悔を認めたがらない心理が背景にあり、それは究極的には「恒常性維持の本能」によるのではないかと著者は指摘します。
自分の判断、意見をある程度一定させておき、自己崩壊を避ける本能です。
例えば僕らは、他人と議論をしていて、なんとなく会話の流れで行きがかり上Aという立場になってしまったら、幾ら反論されても、Aという立場を固持しがちです。
別にそんなに「絶対A!」と確信しているわけでもないけど、一回自分がAと言ってしまったら、ムキになって固執してしまうという。
これも恒常性維持本能(自分自身を一貫させておきたい)の現れだといいます』
(ESSAY 319 : 『脳はなにかと言い訳をする』のご紹介より抜粋)
……前回の記事でも類似の例を載せましたが、どうやら「変化盲」と「選択盲」というのが重要なキーワードのようですね。
詳しくは前回の「なぜ作り話をするのか?」も合わせて、お読み頂けると更に理解度が深まると思います。
「個人的には、「作り話は言い訳の延長線上」だと解釈しています。
どちらも、脳と心が自分に都合の良いように解釈しているという話です」
前回の記事で自分が書いた内容ですが、上記にもあった「自己崩壊を避ける本能」が働いた結果、一生懸命に後付けの理由=言い訳を脳が機能させてしまう。
そして、その作り話や言い訳をしてしまうメカニズムこそが、「理想と現実の食い違い」を強化してしまっているのではないか?と考察と分析をしています。
……これで終わりだとあまりにも記事の内容が薄いので、「メンタルブロック」という切り口で考察と分析をしてみます。
結論から書きますが、「心の余裕」は厄介という内容です。
会話にキャッチボールという比喩が用いられますが、誰しも相手が咄嗟に投げかけてきた言葉(質問や反応)に対して、即座に反応できない瞬間があります。
ちゃんとした応対をしたいがために、心の余裕という間が欲しいのです。
ただ、厄介なのがこの「心の余裕」を求めるがあまり、「言い訳癖」も強化されてしまっているのではないか?と思います。
ありのまま受け答えすればよいのですが、誰しも「保身」に走り、都合の良いように辻褄を合わせように思考が働き、その思考回路と反応システムが強化されてしまうことが「言い訳癖」なのだと自分は考察と分析をしています。
その原因こそが、「説明癖」から始まっていると確信しています。
もっと詳しく書きたいですが、次回のテーマ「なぜ説明をしたがるか?」のネタと被ってしまいそうなので、今回はこれくらいにします。
最後に、とても有益な「言い訳の解決方法」を提示した表現を抜粋させて頂きます。
『人生には問題はつきものだ。
問題をなくす努力をするのは大切なことだが、問題が全部なくなることはない。
だから、問題を解決してから自分の生きたいように生きようと考えていても、そんな日は永遠にやってこない。
それよりも問題や障害物があろうが、自分の生きたいように生きるという態度(決意)が必要なのだ。
問題があることを言い訳にして、やりたいことをしないまま生きるようなことをするな』
【出典】ヴォイス『ソース』P151-152 著:マイク・マクマナス 訳:ヒューイ陽子
……問題があるから言い訳をするという反応システムから、どんな問題や障害物が出ても本当にやりたいことをやり遂げるというシステムに転換していく。
意識すべきポイントの順番を組み替える重要性を日々学んでいます。
その断固たる変わらない意志(グリッド=やり遂げる力)こそが重要なんだと思います。
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