2018年6月18日月曜日

先延ばしの理由と原因。脳科学、心理学で考察と分析


先延ばしにする理由と原因シリーズ、そろそろまとめの第五弾とさせて頂きます。
これ以上書いては、このシリーズ自体が先延ばしになってしまいますから。
次回は、ドラゴンボールにするかタクティクスオウガにするか……先延ばしではなく迷います。

つまらない洒落は置いておいて、本当に「先延ばし&先送り」という体質は、成功を遠ざける=出来ない自分のコアになっていると思うので、また記事コンテンツにさせて頂きたいと思います。
私にとっても私のようなウサメン(うさぎメンタル)さん達にとっても、有益な情報や信憑性の高い内容がまとまりましたら、また書かせて頂きます。
「もうちょっとだけ続くんじゃよ」みたいなネバーエンディングストーリーは、物語性で言うととても価値がありますからね。


前置きはそれくらいにして、今回は「先延ばし・先送りを脳科学と心理学で分析と考察」してみました。

まず、先延ばしを脳科学で分析した有益なエビデンス(根拠)を挙げます。
脳内での「今やろう」「いや、あとでやろう」という脳内会議を脳科学で分析した内容です。

『僕(ヴィク・ニフィー)は心理学を学ぶ生徒ですので、このような議論が人の脳内で沸き起こる時に脳はどのような働きをするのか学ぶ機会に恵まれました。そして脳内の大脳辺縁系と前頭前皮質の間で実際に議論が起きているということを知りました。』

『前頭前皮質とは「今君は勉強すべきなんだ、成績の40%に関わる宿題の提出は明日だぞ」と私達に語りかけてくる部分で、脳内でも高機能な働きをする部分です
そして、こちらが大脳辺縁系。これは脳内でも原始的な部分を司ります。これが「もう一話だけゴシップ・ガールを見てから取り掛かろう」と僕らがやるべきことを後回しにする原因をつくるのです。
なぜ大脳辺縁系が常にこの議論の勝者になるのでしょうか? その答えは脳内のこのキュートな部分、偏桃体にあります』

『偏桃体は恐れや不安、危険の可能性を含む刺激に対する闘争・逃走反応を司る部分です。例えばジャングルで野生のライオンを遠くに発見したとします。どうしますか? 僕はどうするかまったくわかりません
(中略)ライオンに出会ったときと、先生が向かってくる時の恐怖に対する偏桃体の働きは非常に似ているのではないかと思います』

『その瞬間、まずは身体が動かなくなります。手のひらに汗をかき、心臓がバクバクし始め、意思決定を司る前頭前皮質が機能しなくなります。なぜなら、もし野生のライオンにジャングルで遭遇したとして、その時「エッセイの提出締め切りが近いぞ」と語りかけてくる脳の部分が機能し始めると、状況に対応するのに邪魔になりますよね。身を守る為に今その時その瞬間どうすべきかを決定せねばなりません。
私達が物事を先延ばしにすると、身の危険を含む刺激に対する軽度の不安反応が起こります』

『ちょっと怖くてどこから手をつけて良いのかわからず、それに直面したくないのかもしれない。そしてそれが面倒で嫌な作業であれば、不快感を感じます。それが複雑な作業で、自分の能力を測られてしまう作業であれば、失敗することを怖いと感じることでしょう』
(ログミー「「明日やればいいや」はもう卒業?物事を先延ばしにするデメリットとその対処法」より抜粋)
https://logmi.jp/68087より


『シカゴにあるデポール大学で心理学を専門とするジョセフ・フェラーリ教授を含む教授陣は「成人の約20%が自分を“先延ばしの常習犯”だと認めている」という調査結果を発表しています』

『心理学者のニール・フィオーレ氏は「先延ばしは、鍛え直したら治るような『なまけ病』ではありません。先延ばしとは、タスクや決断に関する不安に対処するための心理メカニズムです」と語っています』
(DODA「先延ばしの心理メカニズムと絶対に先延ばししない対処法とは」より抜粋)
https://mirai.doda.jp/series/point-of-view/n_39/


人気ブログ「Wait But Why(待って、だけど何で?)」の筆者ティム・アーバン(Tim Urban)が語る「先延ばしのメカニズム」は、アメリカンジョーク満載でユーモア溢れる先延ばしの理屈と危険性を面白く学べる動画です。
ティム・アーバン(Tim Urban)さんをうさめん呼ばわりするのは大変失礼ですが、うさめんの中のうさめんUSAMENって感じですね。
自分の悪癖を飾らずに、わかりやすく伝えられるなんて、素直に尊敬します。





次は心理学で見てみましょう。

『人は、将来もらえる大きな報酬よりも、今もらえる小さな報酬を選択する傾向にあり、これを遅延割引(delay discounting)と言います。ある研究では、人は、平均して、3カ月後にもらえる100ドルと、今すぐもらえる83ドルを同等の価値と見なすことが示されています。つまり、3カ月待ってより大きな報酬を得るより、17ドル損をしてでも今もらいたいということです』

『先延ばし傾向が遅延割引の経済モデルによく似たものであることは、複数の研究で繰り返し示されています。また、自分の先延ばしグセを自覚している人ほど、この割引率が高いこともわかっています。先延ばしをする人のほうが、そうでない人よりも、将来報酬のために今やる価値を大きく割り引くということです』
(lifehacker「心理学者が語る「先延ばし魔」への特効薬」より抜粋)
https://www.lifehacker.jp/2016/10/161006now_or_later.html



……まとめに必要なエビデンスは集まったと思うので、これからは私のエピソードも交えて分析と考察してみます。
結論ですが、「潜在意識は既に答えを知っていて、行動の決断を促している」んだと思います。

つまり、「夏休みの宿題、毎日コツコツやった方が良いよな」と思ったとしても、もっと深い深層心理が「最後の方にまとめてやればいいや」という決定を促しているのだと思います。
別の言い方をすれば、「毎日コツコツやるよりもまとめてドカンとやった方が効率的で有意義だ」と知ってしまっているのです。



また、悲しいことに私のようなウサメン達は将来の報酬がしょぼいのも知ってしまっているのです。
例を挙げれば、宿題をどんなに頑張ったとしても先生に褒められるか、ちょっとした賞を取るくらいのものです。大概のまじめな生徒は報われません。

前述の内容で遅延割引の例えが出てきましたが、宿題が一番わかりやすい例ですが、報酬が労力に見合わないのを知ってしまっているのです。

もし、教育の是正をテーマで語るのであれば、「夏休みの宿題~労力と報酬~」で記事コンテンツになると思います。
現金なウサメンなので、読者さん達のご要望があったらまとめてみます。
先延ばしではありません。



私の人生で言えば、思春期の母親の病気は影響力で見れば大きかったと思います。
喧嘩はよくすれど、ほぼ毎日面会に行き、精神的にも肉体的にもおかしくなっていく母の入退院と共に時間が過ぎていく。

あの時の気持ちは忘れません。
「母親の病気はきっと良くなる」という期待と願望。
「いや、もう駄目だ。もしかしたら死んでしまうかもしれない」という悲観と恐れ。

頭をもたげるという言葉が適切ですが、どこからから頭の中で聞こえる「ああ……もう駄目だ」という言葉は、自分を形成する大きなファクターだと思います。
実際、私の母親は私が16の時に亡くなりました。
また、別の記事コンテンツでその時のエピソードは書くと思います。


何が言いたいのかというと、「潜在意識は徒労=無力感を嫌う」という重大な要素です。
誰しも「どんなに頑張っても報われない」という大なり小なりの無力感を人生と共に学んでしまいます。
スポーツだったり、勉学だったり、芸術だったり、夢だったり……大きさも失望感も人それぞれです。

あくまで脳と無意識を中心に考えれば、そんな無力感や失望感をもう味わいたくないのだと思います。

私で見れば、ちょっと特殊な人生だと思うので、無力感と失望感の感じ方も特殊だと思います。
生きる気力ややる気……生命の活力が何度もなくなってしまいました。
お師匠様の言葉ですが、「脳が大きく傷ついた」という表現が適切だと思います。

最近になって、少しだけ脳も体も健全な肉体と精神に向かって、再生してきたと思います。
まだ、笑えない瞬間は心からあります。
まだ、この世から消えてしまいたくなる衝動には駆られてしまいます。

しかし、その「衝動」に支配されるのからはほんのちょっぴり解放され始めました。本当にちょっぴりです。
入り口は「先伸ばすことをやめよう」と決断した時から、変わり始めたのだと思います。

人間は本当に弱い生き物です。
意志が本能や感情に勝てないのを潜在意識は深く深く理解していると思います。
だからこそ、新しいシステムを上書きするように構築するしかないと確信しています。

「決めたことを決めたとおりやる」
シンプルかつ奥が深い言葉です。

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