2018年6月5日火曜日

コマーシャルの影響~分析と考察~ハンバーガーの怖い話

テレビの悪影響に気付き、更に見過ごしがちなコマーシャルの影響についてまとめてみました。


コマーシャルについて書こうと思ったきっかけは、この前「おいしいハンバーガーのこわい話」(エリック・シュローサ―著)の本を読んでいたら、驚きの内容が書いてありました。

『子供が一年間に目にするテレビコマーシャルの数は4万件以上。
そのうち2万件が、ジャンクフードの広告だった。
テレビを見ている間は、5分おきにジャンクフードのコマーシャルを目にする。
子供達は何を食べるべきかを繰り返し頭に叩き込まれている』

『マクドナルドが成功した要因の一つは、ターゲットを子供に絞ったから。
ファーストフードチェーンで初めて、朝のアニメ番組の時間に繰り返しコマーシャルを流し、成功に結び付いた』

『コカコーラ社のカレン・タンによれば、研究の結果、子供の頭に長い間何かを焼きつきたければ、同じ広告を何度も繰り返せばいいことがわかった。
一つの商品について同じ広告を繰り返す手法は、色々な広告を流す手法よりも効果がある』
(「おいしいハンバーガーのこわい話」より抜粋。一部添削)

別のコンテンツとして、「食の影響~ファーストフード編~」を書こうと思っていた矢先だったので、驚きました。
やはり、経済的に成功した企業は、もっとも効果的なアプローチとして、「子供への刷り込み」を徹底して行っているのです。



他のエビデンス(根拠)を挙げます。

米国小児科学会の研究によると、
『中学1年生でアルコールのテレビCMを視聴し、その広告に好印象を持つと、その後青年期になって飲酒に関連する深刻な問題を経験することが多い。
ビCM視聴の機会が多く、それに好印象を持つ者ほど、中2から高1までの年齢での飲酒経験が多くなっていることが分かった』
(m3.com「飲酒テレビCM、小児に悪影響 」【米国小児科学会】より抜粋)

『電通が発表した「2014年 日本の広告費」によると、昨年のテレビ広告費は地上波と衛星放送を合わせて、およそ2兆円。
(中略)CMは、構えていない状態の視聴者に「不意打ち」を仕掛けやすいツールと言えるでしょう。
インパクトを残せたり、ウイットに富んだユーモアをお披露目できれば、見込顧客の目を引くことができます。
人とのつきあいでは第一印象が大切ですが、商品の場合も同じ』
(しらべぇ「テレビCMって本当に効果があるの?」より抜粋。)


「ブラジルの幼稚園にまつわる教育現場のテレビCMの悪影響」を記事にしたサイトは、CMの悪影響を如実に示しています。

『ブラジルもテレビは一家に数台という時代が到来。
テレビ番組そのもの以上に、子供達はコマーシャルの影響を受けている。
サッカーW杯期間前後によく流れていたココアのコマーシャルは、ひ弱な子供がテレビの前でソファーに埋もれてテレビを見ていた最中、ココアを飲んだ瞬間、ソファーから飛び出してパワーアップするという内容。
どんどんココアを飲めばいいという雰囲気が幼稚園でも生まれていた。
他にも、別のCMの影響でノコギリを振り回すシーンがあったのを真似したりもした』
(ima「テレビCMの悪影響が懸念される幼稚園の教育現場」より要点を要約)



それらを踏まえた上での現在の私の結論ですが、上記の文章にもあるように、コマーシャルの「不意打ち効果」は、脳への影響で考えれば絶大だと思います。
少なくともテレビは、視聴している間は次の展開を予想できますが、コマーシャルタイムは、意図的に不意打ちを狙えるのがとても恐ろしいと思います。

推測の域は出ませんが、視聴者に感情を植え付ける広告パターンも意図的にやっているのではないか?と勘繰りたくなります。

自分ではどうしても気づきにくい無意識の反応や癖、習慣(食習慣含む)は、何気なく刷り込まれていたテレビやコマーシャルの影響は絶大だったなと感じました。

自分の中で深く刻まれていた「100円あったらマックに行こう♪」というコマーシャルのワンフレーズは、非常によくできたコマーシャルだったなと思います。
繰り返しによる習慣化の刷り込みと行動喚起の両方が含まれていますからね。


対策としては、まずは自分の何気ない無意識の癖を分析することが大切だと思います。
詳しくは、「食習慣の影響~分析と考察~」で書きますが、明らかにジャンクフードとコーラを好む傾向が多分にありました。
「現実」を直視し、「理想」に向かうためにはどうすればよいのか?
具体的な方法論を実践することが大切なように思えます。

簡単なように見えてとても難しい……けれども、単純なことに答えがあると思います。

次回は「食の影響」について分析と考察をします。

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