前回に続いて、先延ばし・先送りの話は続きます。
今日のテーマは「先延ばし=快感」です。
先延ばし体質・先送り体質は、先延ばしにすること自体が快感になってしまいます。
先延ばし体質は、如何にやりたくないことをギリギリまでやらないようにするのかが行動原理になってしまってるように思えます。
典型的なケツカッチン体質です。
行動に期限がないと動かないのです。
期限のギリギリにまで差し迫ってようやくスイッチが入るのです。
前々回で書いたように、夏休みの宿題の話はまさに私を表しています。
8月31日まで完全放置していたのが、二学期の登校日にやるようになりました。
期限を勝手に自分の中で、書き換えてしまうのです。
「これ=期限の書き換え」こそが、自分の中で先延ばしが蔓延る大きな要因に思えます。
「決めたことを守れない」体質が出来上がってしまうからです。
社会的な常識の約束(期限)よりも自分が妥当に思える約束(期限)に書き換え、それすらも先延ばしてしまいます。
信用を積み上げる行為の真逆を歩んでしまっています。
本題の「先延ばし=快感」のエピソードを書きます。
前回にも書いたように、気が付けば自分の行動の中心は「嫌なことを遠ざけ、脳にとって快適・快感な行動」ばかりを選択してしまいます。
テスト勉強をせずに漫画を読んで掃除をしたり、時間に余裕があるとゲームやパチンコをしてしまうのです。
それだけではありません。
困ったことに、先延ばしにすること自体が快適・快感な体質になってしまうのです。
先延ばし体質の人は、パズルゲームのテトリスで例えるとわかりやすいと思います。
「問題」というブロックが6~8割常に存在しており、日常化してしまっているのです。
ゲームオーバーの手前にならないと切迫して「動けない」のです。
教会の「免罪符」と「懺悔」の例えで説明します。
物事を先送りにすることは、一種の背徳感があります。
「このままではいけない」と自責の念にかられることで、精神的葛藤という「懺悔」を行います。
一つの例だと、「明日から頑張ろう」という「免罪符」を自分の中で持つことで、至らない自分を許す口実を与えてしまいます。
懺悔の念が強ければ強いほど背徳感も強くなり、時間の経過が甘美に思えてしまいます。
「免罪符」はいろいろな種類があります。
「○○してないけど悪い事じゃないからいいか」
「××しなくても死にはしない」
いつの間にか、「やるための動機付けより」も「やらない動機付け」ばかりが強固になっていきます。
言い訳ばかりが上手くなってしまうのです。
テトリスの例えは、先送りを改善する上でも説明しやすい例えだと思います。
テトリスで言えば、小さい頃からやった方が良いことを早くやった人間とやらずに先延ばしにした人間では、処理した「問題」というブロックの絶対数が大きく異なってしまいます。
その結果、処理速度・処理対応能力・処理判断能力が、月とすっぽんほどの差が生じてしまったなと思います。
現時点でも、「先延ばし」というモンスターは、どんな瞬間でもひょっこり顔を覗かせます。
ただ、先延ばしモンスターにも弱点はあるなと分析しています。
「決めたことを決めたとおりにやる」
そうすることで、先延ばしが物理的に不可能になるからです。
先延ばし体質は、ゴールと完結を自分で遠ざける行為です。
先延ばしにした方が良い答えと結果が出るのではないか?と真剣に思ったこともありますが、いつまで経っても辿り着かない蜃気楼に向かって歩いていたんだと思います。
先延ばし体質は、「一気にドンと終わらす=一発逆転」傾向があります。
ぷよぷよで言う大連鎖狙いです。
しかし、大連鎖を狙うよりもすぐに終わらす方が最高に自分のためになります。
何故なら、約束を守れない傾向の強い先送り体質の人が約束を守れるようになることが、結果として約束した相手を失望させない、傷つけない方法だからです。
上記にもありますが、処理速度・処理対応能力・処理判断能力を神経レベルで鍛えることが、動ける自分になるために必須だなと感じます。
自分の人生に一発逆転を引き起こすためには、嫌なことをコツコツなるべく早く終わらせることがカギだと確信しています。
私は今も先延ばしモンスターに苦しめられています。
それでも、嫌だったことが嫌じゃなくなることや今まで嫌っていた習慣がとても意味のあることだったんだと気づくと不快でなくなります。
駄目な自分を直視することから、始まりの一歩が起こるのではないかと思います。
うさぎメンタルだから何度も立ち止まりそうになります。
それでも一歩、立ち止まってももう一歩。
歩みを続けたいです。
「動けない」体質を改めるには、「動き続けて」新しい神経と回路を育てるしかないのですから。
次回は「先延ばしにする理由と原因~快適と快感の違い編~」です。
「快感」と「快適」の違いを詳しく分析してみます。
脳で見る「快」と「不快」を中心にまとめてみます。
……と思いましたが、シリアスな記事が続いているので、明日は「ドラゴンボールの良い影響と悪い影響を考察と分析」について書きたいと思います。
ドラゴンボールと先送りを交互に掲載します。
どちらももうちょっとだけ続くんじゃよ繋がりということで。
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