その原因究明に絞って、まとめてみます。
結論から書きますが、テレビの影響力は大きかったかなと思います。
子供の頃は両親がとにかくテレビが好きで、垂れ流しのように日中夜流れていました。
ウッチャンナンチャンやとんねるずなどのバラエティ、アニメは好きでよく見ていましたが、それ以外は両親につられてなんとなく見ていました。
それと、90年代ドラマも両親の影響もあり好きでした。
豊川悦司の「愛していると言ってくれ」や香取慎吾がベトナム人を演じる「ドク」、いしだ壱成の「聖者の行進」、中谷美紀の「ケイゾク」、仲間由紀恵の「トリック」……あまり注意して意識したことが無かったですが、どうやら自分はドラマをよく見ていたようなので、別コンテンツとして『ドラマと自分』をまとめてみます。
これからはエビデンス(根拠)を元に、自分含めた「テレビの悪影響」に絞ってまとめてみます。
まず、驚いたのが「小学4年生の年間授業時間735時間。テレビを毎日2時間見ている時間とほぼ同じ」というのが盲点でした。
(子育ての達人「テレビが子どもに与える悪影響」より抜粋)
テストで良い点を取れる=暗記が得意な脳からしてみれば、学校教育と同等以上の影響をテレビから受けていることに、全く気づきませんでした。
しかも、学校の勉強は嫌々かつ無理やり覚えるものなのに対して、テレビは面白く強い印象が脳に貯蔵されていきます。
武田鉄矢の「僕は死にません」というセリフやトヨエツの手話で常盤貴子に感情を伝えるシーンは、昨日のことのように覚えています。
『1日4時間以上テレビを観ている子どもは、4時間未満の子どもに比べ、意味のある言葉の発現に遅れがみられることが多い』
『子どもの近くで、1日8時間以上テレビが付いている状態にある場合、意味のある言葉の発現に遅れがみられることが多い』
『テレビを長時間観ているグループの中の、言葉の発現の遅れや表情の乏しさ、親と目を合わせようとしないという特徴を持つ子どもたちに対して、テレビを観ることを一旦やめてみると、それらの特徴が弱まる』
(子育ての達人「テレビが子どもに与える悪影響」より抜粋)
更に続きます。
『乳幼児が誰かに対して何らかのサインを出した場合、たいていの人はそれに対して反応を示します。そのようなやり取りを繰り返しながら、子どもの脳の中では、人との関わり合いに関する回線が出来上がっていき、コミュニケーションに関わる力がついていくのです』
『テレビを観はじめたばかりの乳幼児は、テレビの向こうにいる人に対しても何らかのサインを送ります。しかしそれに対する相手からの反応は、当然ありません。すると子どもはだんだんサインを出さなくなっていき、人と関わるための回線がつながらず、うまくコミュニケーションが取れなくなっていってしまう可能性がある』
(子育ての達人「テレビが子どもに与える悪影響」より抜粋)
……上記の5つの抜粋が、全てのように思えます。
「テレビを見過ぎるのは脳に良くない」というのは知っていたつもりですが、ここまで説得力のある悪影響があるとは、露にも想像していませんでした。
コミュニケーションとは、相手の反応あってのものです。
しかし、こちら(自分)から正常な反応を返したとしても、テレビは何も返してくれません。
例えを挙げるなら、熱湯コマーシャルのダチョウ倶楽部上島竜平さんの「押すなよー(準備中)絶対押すなよー(準備完了)」とリアクションするダチョウ倶楽部さんに対して、視聴者の私達がいくらテレビ越しに反応してもムダです。
結局、熱々のお風呂に上島竜平さんはダイブしてしまいます。
しかし私達人間は、テレビがヴァーチャルという向こう側の世界なのを頭で理解していても反応してしまいます。
テレビから発せられる情報は常に一方的で、「今、笑うところだ」「今、泣くところだ」と常に躾けられているも同然です。
コミュニケーション能力が低下した結果、表情や言語能力に悪影響も出るのは当然です。
テレビに出ている人物の真似や反応が一方的に刷り込まれてしまいたのかとショックを覚えました。
個人的に、恐ろしいなと思ったのが、自分の年代や世相だとゲームやアニメは、犯罪の一歩手前なくらいどちらも悪く言われていました。
勿論、ゲームもアニメも良くない部分が多いのは事実です。
ただ、ゲームとアニメは本人の意思で視聴やプレイを望みます。
しかし、テレビは大きな悪影響があることを知らされず、無意識で同じ時間かそれ以上の影響を受けています。
繰り返し続く「北朝鮮の核ミサイル問題と芸能人の不倫騒動、相撲問題や皇室フィーバー」は、自分の意思を度外視して膨大な時間を奪われたようなものです。
チャンネルを回す以外の「選択の自由」は存在しないのです。
「無意識のうちにテレビを見続けてしまう」と言語能力とコミュニケーション障害が起きてしまう。
テレビの罪はとても大きいと思います。
続きます。
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