信長の野望 蒼天録は今回で終わりの予定ですが、コンフォートゾーンはエビデンスベースで補足を入れる予定です。
まず、信長の野望 蒼天録の魅力をズズッと書いた上で、コンフォートゾーンについて考察と分析をさせて頂きます。
今回の論点は、蒼天録に学ぶ「提案という交渉術」です。
一般的な戦略シミュレーションゲームは、総大将=大名のプレイが中心ですが、蒼天録は城主や軍団長でプレイできるのが大きな魅力です。
あと音楽もいいので、もしよかったらこちらをバックミュージックでどうぞです。
特に4番の猛る白狼=織田家軍略フェイズの曲は必聴の価値があるほどです。
蒼天録の面白さを少しだけ。
それこそ、ひたすら忠節を尽くして、明智光秀や松永久秀が織田信長様の天下統一に尽力することも出来れば、パラ50以下の少ーし冴えない武将で軍団長まで出世するプレイも楽しめます。
特に、軍団長になると出来る「提案」コマンドは、私達の現実でも学べるところが多いと思います。
群雄割拠、少しの判断の間違いがお家消滅と国が亡ぶ時代……かじ取りに当たる「判断」は、自分の命どころか国民の命さえ左右するほど重きが置かれています。
その事実は現代人の私達は、美化せずに粛々と受け止めるのが大事だと思います。
どこを攻めて、どこと手を組むか?
人手がどうしても足りないから、武将を移動=人事異動して欲しい。
跡継ぎはどうするか……
一瞬一瞬が判断の連続だったと思います。
そして、大きな判断や大局を誤った大名が滅んでいったのだと思います。
私が蒼天録で学んだ交渉術の肝の一つが、「発言力」です。
俗に言う「鶴の一声」です。
誰しも「発言」をしていますし、誰でも「誰かの発言」に影響を受け、考えや行動を改めるものです。
物事をスムーズに進めるためには、かじ取りが得意な発言に「説得力」がある人の心を動かすのがいいことを学びました。
シンプルに二極化すれば、「賛成」と「反対」ですからね。
いかに「自分がやりたいこと。決めたこと」に「賛成」という賛同者を募るのが何事も大事だと思います。
次は「利と義」です。
実際にプレイした体験談ですが、義で心を動かし利=メリットで物事の価値を伝える。
または、利=メリットを説明した上で、義に訴えるのも実に有効な「心の動かし方」です。
これはシンプルかつ、普遍的に有効な法則だと私は思います。
そして、友好度です。
誰しもそうだと思いますが、疎遠かつ険悪な方の意見=提案は賛同しにくいものです。
ましてや嫌い……相性が悪い相手のアイデアだと、先入観で否定しがちな傾向が私含め誰しもあると思います。
実際に蒼天録はよくできていて、事前に根回しに近い友好度上げしておくと、評定=作戦会議の出来がまるで違います。
賛成多数であっさり可決もザラにあります。
……必要な内容は記載できたと思いますので、本題のコンフォートゾーンに迫ります。
一般的な心理学のコンフォートゾーンは、「自分の世界をいかに広げるか?」が中心で語られています。
異議を唱える気はないですが、大事なことが抜けていると思います。
それは「他者との関係性=他者の世界」です。
具体的に例を挙げると、駅前や人ごみが苦手な方は、「疎遠=関係性が遠い人間の塊」が多すぎて、コンフォートゾーン=自分の世界が極端に狭くなってしまっているのだと考察と分析を終えています。
これがもし、家族と一緒、友人と一緒だった場合、同じ状況で同じ場所でも「見え方と感じ方」が大きく異なると思います。
一言でいえば、「協力者がいると世界が広がる」のです。
とても仲の良い「親密な」恋人同士や親友といると、誰しも「居心地=コンフォートゾーン」がとても良く感じます。
不思議なもので、「友好度」に応じてコンフォートゾーンは変化してしまい、喧嘩している時や「理解」されていない時は一人でいたくなるものです。
比喩としてわかりやすいので、極端な極論を述べますが、AさんBさん両方の空間が「親密な」コンフォートゾーンならば、それは二倍の広さを持ったコンフォートゾーンであると言えます。
信長の野望で言えば、婚姻・同盟関係に値すると思います。
一般的にコンフォートゾーンの拡大方法は、「自分の世界」を中心に考えがちです。
しかし、大切なのは「他者との関係性」です。
他者と接するのが苦手、何らかのコンプレックスがあるからこそ、誰しも他人と接するのに疲れを感じたり、自分の世界=もっとも狭いコンフォートゾーンに戻りたくなってしまいます。
荒療治のように、パニックゾーン=とても緊張する空間に身を置いて、鍛える方法もありますが、ギャグではなく無理ゲーに感じてしまう方が多数だと思います。
RPGゲームがわかりやすいですが、レベルも魔法も装備もステータスも足らないのに、ボスや連続して登場する強敵達に、ひのきの棒や初期装備で挑むようなものです。
ではどうすればいいか……単純な解決方法は、仲間と冒険に出かけることです。
魔法のように会話が得意な人もいれば、体を動かすのに長けた武闘家のような人もいて、チームを和ませ楽しませる遊び人や踊り子のように個性があるから、冒険は楽しいのだと思います。
そして、自分の得意な「フィールド=領地」を獲得していくことが重要だと思います。
誰でも不慣れな土地は、右も左もわからず緊張しがちです。
しかし、親切な人が道を教えてくれたり、意気投合した新しい友人を見つければ、初めていく場所でも次第に慣れ自分のフィールド=領地を獲得することが可能です。
信長の野望 蒼天録にならって、私から一つ「提案」させて頂きます。
誰しも得意のフィールド=世界があり、大小は別として、自分のフィールドを持っています。
大切なのは、自分のフィールドに人を招き丁重に接して、相手も得意なフィールドに変えてしまう。
また逆に、相手の得意なフィールドに飛び込んで、いろいろ教えてもらったり学ぶことで、自分にとっても不快ではないフィールドに変えてしまう。
この二つこそが、「コンフォートゾーンの広げ方=自分の世界の広げ方」なのではないかと思います。
ではどうすれば仲良くなれるか……蒼天録が教えてくれたように、「自分はこうしたい? 相手はどうしたいか?」を擦り合わせる価値観の調整こそが、「提案という交渉術」なのだと私は考察と分析を終えています。
利=メリットで動く人もいれば、哀願=お願いされると動く人もいる。
義=良心に訴えれば動く人もいれば、威圧=決めてあげると動ける人もいる。
人間は「感情」という生き物が複雑なので、すれ違いや間違いをしてしまう生き物です。
誰しも心の状態=テンションやアップダウンが、状況に応じてありますから。
だからこそ、相手を気遣う「思いやり」を大きな武器に、相手の気持ちを少しでも察せられるようになる「理解」が重要なのだと思います。
「相互理解」こそが理想ですが、まずは自分から少しだけでも「相手を理解しよう」という好意の行為が大切に思えます。
それこそが、自分の世界=コンフォートゾーンの広げ方の始まりだと思います。
RPG大作のように、仲間がいれば冒険は楽しくなります。
世界中の人々がどこでも拠点に思えるような自分の居場所が出来た時、きっと素晴らしい世界に近づいていると思います。
……偉そうに散々書きましたが、現時点で私が出来ていないことばかりです。
自分の駄目な部分を認め、一歩一歩改善しようとして、やっと少しずつ分かり始めたことばかりです。
大切なのは一歩を踏み出すことだと思います。
最後に大好きな武者小路実篤さんの「もう一歩」と名言を記載して終わりにします。
『もう一歩。
いかなる時も自分は思う。
もう一歩。
今が一番大事なときだ。
もう一歩』
『君は君
我は我也
されど仲よき』
されど仲よき』
『色と言うものは
お互いに助けあって美しくなるものだよ。
人間と同じことだよ。
どっちの色を殺しても駄目だよ。
どの色も生かさなければ』
……この積み重ねの一歩一歩が、自分の世界=コンフォートゾーンの広げ方だと思います。
……この積み重ねの一歩一歩が、自分の世界=コンフォートゾーンの広げ方だと思います。
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