2018年7月24日火曜日

掃除の価値を考察と分析。分離=当たり前、モデリング

掃除シリーズ第三弾、エヴァンゲリオンの映画も新しく決まったのもあり、記事にしようと思いました。
結構前に書いた記事なので、何を言いたかったのかスッカリ忘れた状態ですが、こういう軽口が文章に出る時の私は良い状態です。

エビデンスと「当たり前」と「矛盾」と「スッキリ」がしっかり盛り込まれた記事を仕上げてみたいと思います。



昔、お師匠様に言われたとある一言が忘れられません。
「部屋が散らかっている状態は、頭の中が散らかっている状態」

確かにそうかも……とも思ったような気がしますし、別に関係ないんじゃないかと思ったとも思います。
ですが、実際にエビデンスを調べた上で、断定に近い物言いをさせて頂きます。

「部屋を片付けることと掃除をすることは、人生を思い通りに生きるためにとても重要です」
エビデンスを幾つか列挙させて頂きます。




『2011年に、プリンストン大学の神経科学を研究しているチームが、「周囲にガラクタがあると、人は集中できない」という研究結果を発表しました。

ちゃんと整理整頓された環境と、ごちゃごちゃの環境で、被験者の脳がどのように反応するか、また実際にタスクをどう処理するかモニターしたそうです。

その結果、部屋の中がぐしゃぐしゃだと、気が散って集中できないことがわかりました。自分はあるタスクに集中しようとしているのに、部屋にあるガラクタが「私を見て」とメッセージを送ってくるのです。

しかも、気が散るだけでなく、脳が情報を処理するプロセスも制限されます』

『UCLAの研究チームが、ロスアンゼルスの32の家族の家に入って生活ぶりを調査したことがあります。

そのとき、家の中にあるたくさんのモノを目にすると、主婦のコルチゾールのレベルが上昇することを発見しました』


『コルチゾールは副腎皮質で作られるホルモンの1つ。
ストレスがかかったり低血糖のときに分泌されます。

ストレスを感じると、このホルモンが出て、交感神経が刺激され、血圧が上昇し、心拍数もあがります。
テンションがあがるというわけです。

楽しくてテンションがあがるのではなく、外敵に会ったから、緊張状態になるのです。

ストレスホルモンは、外敵と戦うか、その場から逃げる体勢を整えるホルモンなので、「闘争か逃走(Fight or Flight)ホルモン」とも呼ばれます。

コルチゾールが分泌されると、抗炎症作用が起きます。
炎症は傷ついた細胞をからだが修復しようとする活動。
外敵にあって危機的状態なので、一時的に修復活動をお休みにし、その分のエネルギーを外敵と戦う準備に回すのです。

そのため、この時、もし怪我をしていたり、風邪をひいていたら、回復が遅くなります。

さらにコルチゾールは免疫作用も抑制します。
つまり免疫力が弱くなります』

(「集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えている」より抜粋)



……まだまだ続きます。
「フシギなくらい見えてくる!本当にわかる心理学」を元に、掃除の価値とブロークンウィンドウの因果関係をまとめた記事なのでおススメです。
要点を抜粋させて頂きます。


『落書きが集中している都市では、それに比例するように、強盗や放火といった、落書きとは無関係なはずの重大犯罪も増加する。

落書きでなくとも、たとえば「窓の割られた車」を街に一台放置しておくと、その近隣では急激に他の凶悪犯罪も増えるという。この悪の連鎖現象を、アメリカのケリング博士は「ブロークン・ウィンドウズ(割れ窓)現象」と呼んでいる。


家の郵便受けの近くの壁に落書きがあったり、付近にごみが捨てられていた場合、その郵便受けから郵便物が盗まれる割合はなんと25%にものぼったという。
ごみや落書きは、節操あるはずの大人の多くを泥棒に豹変させるというのだ。
しかし、周囲をきれいにしたら窃盗行為はすぐになくなったという』


『心理学では、他人の行動を反射的に真似ることを「モデリング」と呼んでおり、その機能は赤ん坊の頃から備わっていることが実証されている。

モデリングは短期間では起きず、一定の長い期間を必要とする。
ブロークン・ウィンドウズ現象は、モラルの低下という「習慣化した怠惰」を長期にわたってモデリングした結果、悪の連鎖が発生するのかもしれない。

このようなブロークン・ウィンドウズを撲滅することで街の治安を取り戻そうとする動きもあるそうです。

実際、ニューヨークや札幌の歓楽街すすきので、ブロークン・ウィンドウズ(割れ窓や、落書き、駐車違反など)撲滅の取り組みを行ったところ、犯罪の発生率を低下させることができたそう』

(「掃除しないとメンタルヘルスやうつが悪化する心理学的理由」より抜粋)

……他にも、掃除や部屋の状態、ブロークンウィンドウについての素晴らしいエビデンスは多々ありますので、興味のある方は実際に調べてみることをお勧めします。
では、とっ散らかった「序と破」の文章をスッキリお掃除させて頂く文章を書かせて頂きます。


まず、「序」で書かせて頂いた「学級崩壊とブロークンウィンドウ、当たり前」の因果関係から考察と分析をしてみます。

端的に言えば、モデリング=同調行為が原因だと考察と分析を終えています。

わかりやすい例を挙げます。
童話「浦島太郎の亀」の話です。

子供達は一匹の亀を袋叩きにしてしまっています。
「子供達にとっての楽しい遊び=亀をいじめること」
が「当たり前」になってしまった場合、誰かが亀をいじめれば、「亀を蹴ったり、棒で叩いたりする」のが「当たり前」になってしまうのです。

これは、ストレス物質のコルチゾールが多分に影響していると思います。
「やられる前にやる」
という原始的な手段です。

ストレスを発散する手段の一つとして、浦島太郎の子供達は亀をいじめる行為(=闘争)に逃走してしまっているのです。
原因は、「自分がいじめの対象になったら怖い」という「恐怖」が影響していると思います。



次に、「仕事では掃除が好きだった私が家では掃除しない=矛盾」についてまとめてみます。

あくまで、私の見解ですが、「価値観」これに尽きると思います。
「仕事=価値が高い。お客さんも来る。掃除は当然」という認識が強く私の中でありました。

逆に、「自室=ちらかってても対して困らない。掃除はめんどくさい。価値が低い」という認識が私の中で、強く存在していました。



しかし、私の認識とは別に、視覚を通して「常に情報という影響」を私達は受けています。
私が「心地よい=コンフォートゾーン」と感じていた空間は、実際のところは「ストレスを感じ続ける精神衛生上よくない空間」だった訳です。


二つ目は、「それはそれ。これはこれ」という判断基準です。

「学校で勉強すれば、家では勉強しなくていい」
「仕事で真面目に働けば、家ではだらしなくていい」

「好きな人にだけ優しくしていれば、他の人には冷たくていい」
「自分さえよければ、他人さえ関係ない」

……もう考察と分析は終えていますが、「分離」これこそがストレスを産み出す主犯だったと分析しています。

以前に、「ストレスの語源は……」という記事に詳しく書かせて頂いていますので、現時点では割愛させて頂きます。
また別の機会で、「分離の影響を考察と分析」でまとめます。



最後のまとめですが、過去の自分が何が至らなかったのかで見れば、「掃除の価値と影響を勘違いしていた」これに尽きると思います。
「掛け違えたボタンのシャツ」のように、判断と行動を沢山間違えてしまった半生です。

しかし、沢山間違えてしまったこの半生も、こうやってブログの記事という形で少なからず「影響」できることで「価値」が生まれると思います。
「価値のある真実に近い情報を知れば、人は価値観が変わり行動が変化するんだなぁ」
と自分を客観視しています。



大切なのは、神経システムと反応システムを「不快感ではない新しい快感」を生み出すことが重要だと常々感じています。
沢山の嫌なこと不快なことを心から楽しめるようになれれば、それは本当に楽しい人生の始まりだと私は思います。

「ローマは一日にしてならず」
毎日、少しずつ地道に自分の最適化に近づくための神経システムと反応システムを構築することが人生の最大の攻略法だと私は確信しています。

まさか、掃除が大きな価値を秘めていたとは露にも思いませんでした。
私はすぐに調子に乗って、失敗するタイプなので、コツコツ少しでも丁寧に掃除という鍛練を磨くことで、一つひとつ一人ひとりに丁寧に接する神経と反応システムを磨いていきたいと思います。

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