2018年7月6日金曜日

疲労の原因を考察と分析。コルチゾールとストレスの語源

前回に続いて、「疲労の原因を考察と分析。コルチゾールとストレスの語源」をまとめさせて頂きます。
知っているようで知らないストレスの語源を知ることと、副腎から分泌されるコルチゾールという物質の影響を知ることで、本当のストレスへの向き合い方と対処がわかるかと思います。

また例の如く、お蔵入りになった記事をコネコネして作ったので、文章の癖が違うと思います。
特に、心が張り裂けそうな悩みをお持ちの方、現時点で苦しい思いにさいなまれている方達に読んで頂きたいです。

エビデンス(根拠)重視なので、説得力の高い記事だと思います。



現代人にとって、常にさらされ続ける「ストレス」という見えない何かに私達は苦しめ続けられています。
日本で見ると15人に1人がうつ病と言われており、世界で見ると3億2000万人がうつ病(WHO2015年調べ)とされており、世界規模で人類が解決すべきテーマとなってしまいました。


では、うつ病の原因とされる「ストレス」は、私達の身体と脳にどのような影響を与えているのでしょうか?

まず脳で見た場合、医学的な研究も進み、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質が影響しているのが判明しています。

元々、抗うつ薬が生まれた経緯として、高血圧の患者へ血圧を下げる薬を投与した際に、うつ症状を示す患者が出たのがきっかけだったと言われています。
高血圧薬には、モノアミン類(セロトニンなどの神経伝達物質)を減らす作用があるからです。

中でも、「セロトニンとうつ病」や「セロトニンとストレス」は切っても切れない関係性にあります。
そこで、セロトニンという神経伝達物質が私達にどのような影響を与えているか詳しく調べてみることにしました。


人間には喜怒哀楽の感情があります。
ドーパミン神経回路は、「報酬」を期待できる状態になると活性化します。

ドーパミン神経回路は「快の情動回路」や「意欲の神経」と呼ばれ、活性化すると天にも昇るような心地よさを生み出してくれたり、やる気を生み出してくれるお蔭で、私達は日々快感を得ることができ、目標に向かって努力することが出来ます。


ただ、ドーパミン神経回路にも悪い面はあります。

「もっと高い給料が欲しい」「今度の試合に勝つ」「テストでいい点を取る」などの目標が生まれると「渇望状態」になり、願望が叶うまでストレス状態になってしまいます。
願望が達成されない場合、ドーパミン神経回路は暴走を始めてしまいます。

「何が何でもやってやる!」と暴走し始めてしまい、一種の異常行動を引き起こす要因になってしまうのです。
「パチンコやスロットで10万円突っ込んで負けた」や「課金10連ガチャでURカードが出るまで7万円使った」などは、わかりやすいドーパミン過剰が原因の例です。


ノルアドレナリン神経回路は逆に「不快」の感情に大きく影響しています。
不快なストレスが人間にかかった場合、ノルアドレナリン神経回路はすぐさま対応を始めます。

身体に対して血圧を上げたり、不安という感情を生じさせることで、危険に備えることができるのです。


しかし、ノルアドレナリン神経回路も暴走すると行動面に強い悪影響を与えてしまいます。
小さな身体への問題だったとしても、「大変だ!どうしよう!」と異常興奮状態に陥ってしまうのです。
パニック障害は、ノルアドレナリン神経回路が過剰反応している状態だと考えられています。



ここでセロトニン神経回路が大いに活躍します。

ドーパミン神経回路が過剰に「快」のシグナルを出したり、ノルアドレナリン神経回路が過剰に「不快」のシグナルを出していた場合には、双方の神経に対して「まあ、落ち着いて」と抑え込む働きを担っています。
そのお蔭で、冷静に判断を下したり、落ち着いた行動を取ることが出来るのです。


ただし、セロトニン神経回路も万能ではありません。

度重なるストレスにさらされ続けると、セロトニン神経回路も働きすぎてしまい、「脳内セロトニン不足」を引き起こしてしまいます。

脳内セロトニンの低下状態では、「衝動的な行動、刺激に対して過敏」な状態が続き、こだわりや緊張が強くなる傾向が出てしまいます。

そうなってしまうと、悪い意味で五感が研ぎ澄まされてしまう「脳過敏」の状態になってしまうのです。
(「大脳辺縁系のおはなし」や「報酬への反応に関わる神経回路で神経細胞間の特殊なつながりのシナプスを発見」などから要約)


……如何でしょうか?

難しくてよくわからなかったという方は、ドーパミン神経がエヴァンゲリオンの碇シンジのように暴走したところ、セロトニン神経の綾波レイが「落ち着いて、碇君」となだめても効果がなく、「敵だ!皆、敵なんだ!」と必要以上な被害妄想にまで発展してしまったとイメージして頂ければわかりやすいかもしれません。

ではなぜ、脳内セロトニン不足は引き起こされてしまうのでしょうか?
ストレスが原因なのは誰もが理解できると思いますが、因果関係がはっきりしません。



ここで前回の記事に繋がります。
副腎が生み出す「コルチゾール」が、大きな影響を与えていたのです。

人間の身体はストレスを感じると、ストレスを緩和する副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を副腎から分泌させてストレスに対抗しようとします。

しかし、コルチゾールが神経細胞を伝わっていく際に、過剰分泌状態だとセロトニン回収口を塞いでしまいます。
コルチゾールがセロトニン回収口を長い期間塞いでしまうと、セロトニン神経が完全に機能を失い、慢性的なセロトニン不足を招いてしまっていたのです。





長期間、ストレスにさらされてしまい、コルチゾール過剰状態が続くと脳は損傷をしてしまいます。
東邦大学神経科学研究室の増尾好則教授が、東邦大学HPにとてもわかりやすいコルチゾール過剰の悪影響を記しているので、一緒に読んでいきましょう。

読んでいて不安になっちゃった方は、ご安心ください。
私が何度でも考察と分析を繰り返し、原因と解決法を突き止められるように、日々精進致します。


『ストレスは霊長類で最も発達している大脳皮質前頭前野にも影響を及ぼし、高度な精神機能を奪ってしまうことが分かってきました。

ストレスは、感情や衝動を抑制している前頭前野の支配力を弱めるため、視床下部などの進化的に古い脳領域の支配が強まった状態になり、不安を感じたり、普段は抑え込んでいる衝動(欲望にまかせた暴飲暴食や薬物乱用、お金の浪費など)に負けたりします。

ストレスがかかると、脳全体に突起を伸ばしている神経からノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が放出されます。
これらの濃度が前頭前野で高まると、神経細胞間の活動が弱まり、やがて止まってしまいます。

ネットワークの活動が弱まると、行動を調節する能力も低下します。
視床下部から下垂体に指令が届き、副腎がストレスホルモンであるコルチゾールを血液中に放出して、これが脳に届くと事態はさらに悪化します。
こうして、自制心はバランスを崩していくのです』
東邦大学HP参照。おススメです)



ストレス過多が続くと無気力や原因不明の疲労感に支配されてしまいます。
ストレス過多に対抗しようと副腎がコルチゾールを過剰分泌してしまった結果、「副腎疲労」を引き起こしてしまうのです。

詳しくは、前回の本間龍介副院長のエピソード含め、わかりやすいエビデンスもあるのでご参考下さい。



では、具体的にどのように改善をしていけばよいでしょうか?

まず、私のエピソードを簡潔に盛り込みます。
前回の記事で詳しく書きましたが、私の母親は重度の精神病で薬漬けになってしまいました。

その子供である私は、「母親のような精神病の人を助けたい!」と一念発起するも、理想と現実の食い違いに深く悩み、「ミイラ取りがミイラ」のように、結局私も完全に壊れてしまい、寝たきりのようになってしまいました。



ツイッターで絡んで頂ける方や読まれている方なら同意して頂けると思いますが、ツイッターの私はバカ丸出しです。
クレヨンしんちゃんじゃないけど、おバカ丸出しの状態でいるのが自分にとって自然で、自分にとって快適なのです。

今でも飾ったりカッコつけたりしちゃったりしてると思いますが、ツイッターは特に「思いついたことをほぼ書き直さず、そのまま書く」を徹底するように心がけ、ツイッターを始めました。

あと、よっぽど意味のないツイートや明らかな勘違いツイート以外は、「消さない」というのも決めています。

もう一人のお師様に教えて頂いた「うさめん(私の名前)君、言ったことは消えないよ」
人間関係を作る上で、絶対に忘れてはいけない大切な教えだからです。

わざわざ、重苦しく考える必要はないと思いますが、相談に乗る行為や誰かの力になる場合は、「責任」の自覚を持つことが私は大切だと思っています。
ドラゴンボールの影響で、一種の修行感覚で楽しくやっているので、何の心配もありません。


論点をコルチゾール(副腎疲労)とストレスに絞りますが、大切なのは生活習慣の見直しです。

実体験ですが、食習慣を筆頭とした様々な生活習慣を見直すのは本当に大事です。
私なんかまだ若いですが、それでもゆっくりと確実によくなっていってる感はあります。

副腎疲労の原因になりやすい食生活でまとめてみます。
主に以下の項目に注意してみてください。

・グルテン(小麦や大麦)やカゼイン(乳製品)の食べ過ぎ
・カフェインの摂り過ぎ
・血糖値を急激に上げる甘いお菓子や炭水化物の摂り過ぎ
・農薬が残留した食品や遺伝子組み換え食品、添加物や化学合成物質を含む食品


……何でなの? と詳しく尋ねたい方もいらっしゃるかもしれませんが、少し厳しい言い方かもしれませんが、自分で調べるのも大切です。
良くなるかならないかの境目は、結局は「本人の意思と行動が全て」です。

自分なりにしっかりと調べた上で、上記の四つを羅列しています。
ポイントとヒントをお出ししますが、内臓への負担と腸内細菌です。

「ちゃんと調べたんだけど、なんでかよくわからないよー!」
という方もいらっしゃると思うので、いずれになっちゃいますが、「健康の影響を考察と分析シリーズ」も書いていきますので、のんびりお待ちください。





不安でいっぱいの時こそ、「深呼吸」
大袈裟ではなく、深い呼吸をしっかりと意識的にするだけでも、大いに改善されていきます。
記事の更新が楽しみになって、のんびりお待ちいただけるくらいまで、皆様の体調がよくなられるのを心から願っています。



それから、就寝前にスマートフォンを操作するとブルーライトが睡眠を促すホルモンの分泌を妨げてしまい、睡眠の質の低下を招きます。

寝不足が続いた状態で、日々の生活を過ごすストレスは説明不要だと思うので割愛いたします。
既に記事が長くなっちゃったんだもん。

「こんな食べ物も食べたら効果ありますよー!」
っていう記事は、tumblerの方に書かせて頂く(※書きました)ので、興味のある方はそちらもご覧ください。




最後にストレスの語源を記させて頂きます。
本当に意味のある……どうしても知って頂きたい語源です。

「stress」 という言葉は、「distress(苦悩、悩み)」という言葉から来ています。
「distress(苦悩、悩み)」の語源を辿ると、「一つのものがバラバラに切り離されること」という意味に辿り着きます。

つまり、一つのものが切り離されることそのものが、人間にとっては「苦悩」であり「ストレス」の要因だとも言えます。


集団から孤立を受け仲間外れを受けたり、考えがバラバラでちぐはぐな状態、大切だった人との突然の別れ、全てが人間にとっては強い「ストレス」を生み出す要因となり得ます。


現代社会では「自立」や「自分の事は自分でやる」、「失敗は自己責任」「あなたはあなた。私は私」など繋がりを遮断する傾向が多く見受けられます。

うつ病が世界に蔓延している根本的な原因は、人間的・社会的な繋がりを断たれた「distress(苦悩、悩み)」を生み出し、「stress」が蔓延る現代社会になってしまったのが原因なのではないかと考察と分析をしています。





だからこそ、まだまだ弱くてまだまだズルいところもあるだろうし、まだまだどうしようもない所も沢山あるとは思いますが、少しでも……一人でも多くの「distress(苦悩、悩み)」を解消できる人間であり続けたいです。

そのために、まず自分自身を誤魔化さず、ダメなところはしっかり受け入れて、改善と最適化を怠らず、日々精進したいと思っています。

それこそが、私が目指す「ウサメンロード」のゴールです。

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