前回に続いてチャップリンの名言を考察と分析させて頂きます。
今回は「笑いの力、ピエロ、サンリオ」をメインに考察と分析させて頂きます。
ミッキーマウスやクレヨンしんちゃんも盛り込んだので、チャップリンさんも喜んでもらえるような楽しい遊園地のような記事になりました。
この一文は書き終わった後に、加筆しました。
『Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination … and a little dough.
人生は君が恐れなければ素晴らしいはずだ。
人生に必要なのは勇気と想像力と…少しばかりのお金だけ』
『Failure is unimportant. It takes courage to make a fool of yourself.
失敗は重要なことじゃない。
自分を面白おかしく見せるには勇気が必要だ
『I believe in the power of laughter and tears as an antidote to hatred and terror.
笑いと涙には憎しみと恐怖への解毒剤になる力があると私は信じている』
(チャップリンの名言30選【人生に必要なものは勇気と想像力】より抜粋)
……チャップリンさんの名言はたびたび「勇気」という言葉が出てきます。
チャップリンさんが5歳の時に、お母さんが声が出なくなってしまい、代わりに舞台に立たなければいけなくなったエピソードに象徴されるように、「勇気」は大きなキーワードだと思います。
私の連想ゲームですが、関連して「ピエロ」についても調べてみました。
馬鹿にされることを覚悟で、皆に笑いと幸せを振りまく存在と言えば、真っ先にピエロ(道化師)が思い浮かんだからです。
とても面白い成り立ちを見つけたので、抜粋させて頂きます。
『クラウンとは紀元前から続く専門家としての道化師の総称です。
“クラウン”という呼び方が始まったのは中世のイギリスの道化師グリマルディからだと伝えられています。
世界各国に古くからクラウン的な役割を担う人々がいて、地域の宗教や社会的背景から生まれた儀式や祭典で即興的にショーを作ったりしていました。
クラウンの持つ喜劇的な要素は、世界各国の文化にも同様な存在を確認することができます。
そのような喜劇的な古来の伝統芸が我々のもつ人間性そのものに根ざしているからなのです』
『ヨーロッパからアメリカに伝わったクラウンはサーカスなどで人気者になり、やがて漫画のキャラクターになったりします。
時代によってクラウンも変化し、映画産業が盛んになってからは、チャップリンやキートンやロイド、マルクス兄弟、ローレル&ハーディなどの人気者を輩出してきました。
クラウンは悲しい出来事や暗い時代を明るい笑いで吹き飛ばすエネルギーを人々に提供するという役割を持っている存在なのです。
日本ではクラウンとピエロを混同して、どちらも合わせてピエロと呼ぶ風潮がありますがクラウンとピエロは歴史的背景が違います。
ピエロにもクラウン的要素はあるのですが、クラウンとは少し異なる存在です。
ピエロというのはフランスの無言劇に登場した人物が始まりで、イタリアの古典劇“コメディア・デル・アルテ”の登場人物から発展したもので、ジョーカーのように狡猾で残忍な性格も併せ持っているのが特徴だとされています』
『最も人気を博したピエロで有名なのは、マルセル・カルネ監督の映画『天井桟敷の人々』のモデルにもなったジャン・ガスパール・ドゥビュローです。
パントマイムの天才だった彼のスタイルが、現代のピエロの原型になっているという説もあります。
彼はあまりにも人気だったため、日常生活でも常に人々がつきまとい、いつも群衆を追い払うことに苦悩したあげく、ついにある日相手を殺してしまったのだそうです。
裁判では彼の“声”を聞きたいという理由で傍聴希望者が殺到したという記事が残っています。
殺人を犯した彼が最後の舞台で流した観客に対するお別れの涙が、パントマイム等でよく見るピエロメイクの涙のルーツになっているといわれています』
『ピエロについてはほかにも諸説ありますが、ピエロはたいてい悲しみを内に秘めたキャラクターとして登場します。
おどけたり、みんなに笑われたりしながら心の中ではみんなに愛されたいという思いが強く、誰にも理解されない孤独を抱えている印象があります』
(「クラウン用語解説集」より抜粋)
とてもわかりやすく、歴史背景とエピソードがまとめられたサイト記事だと思います。
とても勉強になりました。
あくまで私の考察と分析ですが、「無声映画」は大きなポイントだと思っています。
チャップリンの代表作である「モダンタイムス」にしてもピエロにしても、彼等は一言も喋ることなく、私達を楽しませようと身振り手振りのジェスチャーを全開にして、楽しませようとしてくれています。
この「声なき声」こそが、チャップリンさんの原動力である「勇気」なのではないでしょうか?
チャップリンさんのエピソードに答えがあると思います。
『チャップリンさんが5歳の時に、お母さんが声が出なくなってしまい、代わりに舞台に立たなければいけなくなったエピソードに象徴されるように、「勇気」は大きなキーワードだと思います』
前述した私の冒頭の文章ですが、これが全てだと思います。
右も左も上も下もわからない5歳児が、心が壊れ始めたお母さんの代わりに舞台に立たなければいけない。
想像しただけで、ほとんどの方が身がすくみ「恐怖」を感じると思います。
そんな「恐怖」に立ち向かえる一番の武器……それこそが「勇気の価値」なのだと思います。
その「勇気の出し方」こそが、「誰かのために何かをする」まだ考察と分析は終えておりませんが、私にはそのように感じられます。
日本アニメの人気キャラクター「クレヨンしんちゃん」も「5歳児でいつもどこかで誰かを笑わせているキャラクター」です。
クレヨンしんちゃんの映画シリーズが如実ですが、しんちゃんは常に「勇気」を失わずに、子供が感じた純粋性をそのままに大人達にぶつけています。
別シリーズで、クレヨンしんちゃんは記事にしようと思いますが、少しだけ名言を紹介させて頂きます。
『強い人は弱い人をお助けするもんだけど、強い人も弱い人もなくお助けできれば、したほうがいいと思って』
(「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃」より)
『誰が誰を好きになっても自由なんだから』
(「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」より)
『悪いことをした時はごめんなさいって言うんだゾ。
幼稚園じゃみんなそうしてるゾ』
(上記3つ名言「アニメ名言ライブラリー」より抜粋)
……そして、チャップリンさんの名言を改めてお読みください。
『Imagination means nothing without doing.
想像は行動を伴わなければ何の意味もない』
『We think too much and feel too little.
私たちは考えてばかりでほとんど感じとることをしない』
(チャップリンの名言30選【人生に必要なものは勇気と想像力】より抜粋)
……考察と分析に進みたいところですが、とても魅力的なエビデンスを見つけたので、こちらもお読みください。
子供も大人も大好きなサンリオピューロランドとミッキーマウスのエピソードです。
『そもそもこのピューロランドは、サンリオの社長・辻信太郎きんの、「人々が集うヨーロッパのお祭りをイメージして、お祭りにいる大道芸人のピエロのように、お客さまに楽しんでもらえる場所を作りたい」という考えによるものだ。
そこで、「サンリオピエロランド」にしようかとも思ったが、それだとそのままなので、「ピュア(純粋)なピエロ」で「ピューロ」という言葉を造ったのだ』
(「社名の不思議な由来 著者: 田中ひろみ スペイン語で聖なる河<サンリオ>」より抜粋)
『世界的に有名なキャラクターであるミッキーマウスですが、実はその動きはチャップリンがモデルとなっています。
若きウォルト・ディズニーは作品のなかなかアイディアが浮かばず、気晴らしにチャップリンの扮装をした自分を撮影して遊んでいた際に、その動きを見てミッキーマウスを思いつきました』
(「チャップリンについて知っておくべき10個の事実」より抜粋)
……では、今回のまとめとさせて頂きます。
『人生は君が恐れなければ素晴らしいはずだ。
人生に必要なのは勇気と想像力』
『失敗は重要なことじゃない。
自分を面白おかしく見せるには勇気が必要』
『笑いと涙には憎しみと恐怖への解毒剤になる力があると私は信じている』
この三つのチャップリンさんの名言こそが、「本当の勇気」を出すために重要だと思っています。
動物学的な見方をすれば、私達人間も「本能」というプログラムが、「自分の身を守ろう」としてしまい、「失敗=自分が傷つくこと」を避けがちな行動を選んでしまいがちです。
私自身で言えば、良くも悪くも開き直ってやっちゃえる神経と反応システム自体はあると思いますが、「抵抗感があること」は動きが鈍くなってしまいがちです。
そんな変なところだけ、亀化してしまう私にお師匠様が教えて下さった「魔法の言葉」を関連して思い出します。
「一発で成功しようと思わない。
沢山失敗しようとする」
これこそがチャップリンさんが後世へ残したかった「恐怖への解毒剤」なのではないでしょうか?
ミッキーマウスにしても、サンリオピューロランドにしても、クラウン(ピエロ)にしても、チャップリンさんにしても……共通している思いは「笑ってもらいたい。楽しんでもらいたい」という純粋な思いです。
別記事でまとめていきますが、お師匠様も私に何十回もご指導頂けている「感じる能力を育てる」これこそが、「他者への理解=愛を育てる」神経と反応システムだと確信しています。
お師匠様も大好きなブルース・リーの言葉も共通しています。
「考えるんじゃない、感じるんだ!」
自分の反省を促すために、肝に銘じるためにも、チャップリンさんの名言を締めに記載させて頂きます。
『Imagination means nothing without doing.
想像は行動を伴わなければ何の意味もない』
……失敗を恐れずに、自分が想像した沢山の楽しいことをついやってしまう。
これこそが「本当の勇気」を育て、「沢山の人に楽しんで」もらい、「自分の人生を価値のある充実した」ものにするのだと私は思います。
そして、なかなか消すことのない厄介な「孤独」をもっとも癒していく特効薬だと私も思います。
私もチャップリンさんのように、「孤独」を深く深く感じてしまい、それでも皆に「わらってもらいたい。喜んでもらいたい」という原動力に気づけたことに深く感謝しています。
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